お客様対談

お客さま×アプリラボ

対談テーマ

~楽出身者のシステム化のせめぎあい~

登場人物は…!!

株式会社 寿カンパニー
長尾 一寿(代表取締役)
株式会社 アプリラボ
菅野 壮紀(代表取締役)

対談店舗

ちょーちょむすび

対談日:2023年4月

株式会社寿カンパニーは「居酒屋ちょーちょ」と「ちょーちょむすび」「ちょうつがひ」といった居酒屋を仙台市内でドミナント展開しています。口コミサイトでの人気も高く、同社が展開する店舗には、県外からのお客様も少なくありません。コロナ禍の2021年10月には沖縄那覇市の複合飲食業態「+hacchi」にも店舗をオープンさせ、勢いに乗っています。同社が大切にしてきたのは、お客様との心温まるアナログな接客です。しかし、現在、同社ではK1くんのハンディを使った店づくりを進めています。今回、株式会社寿カンパニー代表取締役の長尾一寿さんと、当社代表取締役の菅野壮紀との対談を通して、その謎を解き明かしていきます。

K1くんだから成功したテクノロジーの活用

【左】長尾さん

菅野長尾さんと初めてお会いしたのは、共通の知人である、澤田てい子さんの紹介でしたよね。

長尾はい、うちが3号店目を出店して、会社の規模が大きくなっているときでした。ちょうど2号店目を出したときに個人事業から法人成りをして、これからさらなる成長を目指しているタイミングだったので鮮明に覚えています。

菅野長尾さんは、株式会社楽コーポレーションのご出身です。楽コーポレーションというと、その日のオススメメニューを筆で書いたり、紙伝票でオーダーを取ったりと、業界の中でもお客様との温もりのあるコミュニケーションを大切にされています。それなのになぜシステムの導入を決断されたのですか。

長尾一番のきっかけは、3号店目が3階建てだったことです。当初、3階でオーダーを取ってから1階の厨房に伝えるのに、かなりの手間がかかっていました。一時期、お客様を楽しませるため、3階から1階にワイヤーを引いて、そこに伝票を通すパフォーマンスをやったりもしましたが、それも限界だと思ってシステムを入れることに決めました。

菅野それにしてもなぜ澤田てい子さんのご紹介だったのですか。

長尾それまでは何か困ったことがあったら、大体楽コーポレーション時代の先輩に相談をしていましたが、システムに関しては相談できる方がいませんでした。そこで折に触れて、いろいろな相談に乗ってくださっていたてい子さんに相談すると「菅ちゃんのところがいいよ」と、アプリラボのことを教えてくださったのです。
よくよく聞いたら、藤野さん(株式会社猿屋一家 代表取締役 藤野 裕章氏)とか千さん(株式会社プロダクトオブタイム 代表取締役 千 倫義氏)とかでも使っているとのことだったので、一度お話を聞いてみようと思い、紹介を頼みました。

菅野会社としてこれまであまりシステムに触れていなかったと思います。K1くんをハンディとして導入された後、すぐに使いこなすことはできましたか。

長尾その点については、僕も不安に感じていました。そもそもアプリラボは仙台に支社がありません。何か問題があったとき大丈夫なのだろうかと、不安に感じていたのも事実です。しかし、担当者のサポートが手厚かったので、何か問題があってもすぐに電話や遠隔操作で解決をしてくれました。そうしたサポートのおかげでスムーズに使いこなすことができたので、とても感謝しています。

菅野そう言っていただけて私も嬉しいです。それでは今では、問題なく使っていただけているのですね。

長尾はい、特に20代前半のアルバイトスタッフは、使い方を覚えるのも、オーダーを打つのもとても早いです。僕よりもアルバイトスタッフの方がお客様のオーダーを素早く聞けるので、現場をスムーズに回しているかもしれません(笑)。

居酒屋経営とシステムの導入

菅野楽コーポレーションには「一国一城の主」を目指して独立する方が多くいらっしゃいます。どのようなビジョンを掲げて独立をされる方が多いのですか。

長尾"町の居酒屋の親父"になることを夢見ている方がほとんどです。そのため創業してから何十店舗とスケールされていく方はほとんどいません。すごく小規模な店舗から経営を始めて、店舗数を徐々に伸ばしていくケースが多いです。そうした特徴があるので、現場を離れたいと考えている方も少ないと思います。

菅野長尾さんの創業店舗は結構な広さがあります。楽コーポレーションの卒業生の中では異例なのではないですか。

長尾そうかもしれません。たまたま出てきた物件が広かったのですが、20坪40席なので他の卒業生と比べると広いですね。2号店も70席弱あるので、異例といえば異例かもしれません。

菅野店舗が小さいとシステムを導入しなくても、人の手で事足りてしまうケースも多いと思います。もし3店舗目が、そうした店舗だったとしても、K1くんを導入していましたか。

長尾はい、導入をしていました。実は、今、スタッフの労働時間を短縮させられないかと計画しています。時代の変化に合わせて、売上は変えずに短い時間で利益を出せるようにできたらいいなと思っていて、それを実現するためのツールがK1くんだと考えています。

菅野重要な役割を全うできるようにアプリラボとしても頑張っていきます。

長尾最近、経営者仲間と飲む度に、システムの話になることが多いです。どんなシステムを使っているかはもちろん、初期コストやランニングコストの話題になることがほとんどなのですが、その度に菅野さんに最初に言われたことを思い出します。どんなに気をつけているお店でも売上の5%~10%は伝票のチェックミスがあると聞かされたときハッとしました。
自分たちがそこに意識を向けない限り、どのくらいの件数があるのか把握はできません。ただ、それを防ぐことができたら、システムのランニングコストを払えるくらいは捻出できます。その意味でも、テクノロジーの活用にコストをいいわけにしてはいけないと思うようになりました。

仙台を代表する老舗を目指して

菅野コロナ禍で飲食を取り巻く環境が大きく変化しました。長尾さんは、そうした変化で何か感じることはありますか。

長尾コロナ禍で人材の採用が本当に難しくなったと感じています。僕自身は飲食を素敵な仕事だと思っています。だからこそ、これからも飲食で楽しく働く人を生み出し続けていきたいです。

菅野どんなに時代が変わっても、飲食の仕事には魅力があるということですね。

長尾はい、僕は趣味が居酒屋です。ゴルフもサーフィンもやりませんし、車も移動手段として乗るぐらいで凝っているわけではありません。飲食の仕事がすごく好きで、これを極めていきたいと思っています。今、うちにも18歳とかの若い人材が入社してきてくれています。僕の思いを伝えていくことで、 高い志を持った人になっていってほしいですね。

菅野それを実現する上で、アプリラボがお役に立てることはあるのでしょうか。

長尾テクノロジーの力も欠かせないものになっていくと思っています。
実は、うちではFLなどの数値管理はしていません。ある程度の基準はあるのですが、人件費を何%以内に抑えようというよりも、何人シフトに入れたいから、これだけの売上を上げようという考え方をしています。

菅野なるほど、発想が逆なんですね。人件費を削るのではなく、お客様に一品でも、一杯でも多く楽しんでもらうためにはどうすればいいのかを考えているので、とてもポジティブな思考だと思います。

長尾ありがとうございます。ただ給与計算は人の手で行っているので、手間と時間がかかっています。3店舗分のスタッフの給与計算をするのは、なかなか大変な仕事です。だからこそ、そうした業務をテクノロジーに置き換えていきたいと考えています。

菅野実を言うと、K1くんならボタン1つで給与計算ができる機能があります。FL管理もスムーズにできる機能もあるので、あらためて紹介をさせてください。

長尾そんな機能があったのですね(笑)。ぜひ詳しく聞かせてください。

菅野最後に、これからどういう店づくりをされていこうと考えているのか教えてください。

長尾創業店舗を目的来店で多くの方が訪れる店にしていきたいです。観光で国内から仙台に来られる方はもちろん、インバウンドの方にも「あの店に行きたい」と思ってもらうことで仙台を代表する老舗になっていきたいと考えています。

菅野それが実現すると、また仙台の街が盛り上がりそうですね。仙台出身の一人として、これからの展開もとても楽しみにしています。