お客様対談

お客さま×アプリラボ

対談テーマ

~接客力のよさを損なわない
モバイルオーダー~

登場人物は…!!

株式会社 シーセカンド
富井 真介(取締役社長)
株式会社 アプリラボ
菅野 壮紀(代表取締役)

対談店舗

北千住ワイン酒場Bistro2538 (ビストロ にこみや)

対談日:2024年4月

アパレル業から始まったシーセカンドが飲食事業に乗り出したのは2004年。現在は北千住で「ItalianBar2538」や「Bistro2538」の洋食業態に、テイクアウトのコッペパン業態「デリコッペ」をドミナント展開しています。いずれも地元に愛される地域密着店。その秘密は美味しい料理に加えて、高い接客力にありあす。人にしかできないあたたかい接客を武器にしつつ、2012年から導入したK1くんによって煩雑な管理業務は自動化、効率的な運営を実現しています。最近では、アプリラボのモバイルオーダーも導入しましたが、導入にあたっては「接客が損なわれるのではないか」と悩んだそうです。今回は、2020年に社長に就任した富井真介さんにアプリラボのモバイルオーダーの導入を決めた理由などを聞きました。

アルバイトから北千住でドミナント展開する飲食企業の社長に!

【右】富井さん

菅野富井さんと初めて会ったのは12年前でしょうか?

富井ですかね?菅野さんとは長い付き合いなので、もう覚えてません(笑)。

菅野うちは飛び込み営業やテレアポはやらず誰かの紹介で契約をいただくことがほとんどなので、富井さんとお会いしたのも恐らく誰かの紹介だったのではないかと思います。当時はまだ社長ではなく店長だった頃ですね。富井さんが社長になった経緯を改めて教えてもらえますか。

富井もともと学生時代にアルバイトを始めたのがシーセカンドで、卒業後はそのまま社員になりました。当初は「飲食は腰掛け」くらいの気持ちで働いていたのですが、周囲のサポートもあり、お店の売上を伸ばして会社を大きくしていくことが楽しくなっていって。ついには創業者の佐賀から社長を引き継いだのですが、それが2020年2月。コロナが始まる直前でした。

菅野すごいタイミングでしたね。

富井当時は神田や門前仲町にも出店していたのですが、状況を鑑みてクローズし、地元である北千住での展開に集中することにしました。長らく居酒屋やビストロが中心だった弊社ですが、新たにテイクアウト中心のコッペパン業態をオープンするなど、新しいことにも取り組んでいます。

お店ごとにカスタマイズを加えた"寄り添う"サービス

菅野うちのレジを使い始めたきっかけは何だったのでしょうか?

富井K1くんを導入する前は、お客様からの注文を紙に書いて管理するという極めてアナログなオペレーションでした。さすがにハンディやレジを導入しようとなって、大手レジ会社を含む数社と比較した中で、アプリラボさんのハンディだけが薄くて小型の最新タブレットだったので「この会社は最先端だ!」と感じたのが決め手です(笑)。

菅野当時は珍しいiPod touchでしたね。K1くんはいかがですか?

富井ハンディやレジの機能だけでなくシフト管理や商品の出数分析までできるので助かりました。特に商品の出数分析は、うち独自のフォーマットで一覧表を出せるようにカスタマイズしていただいたのが助かりました。それまでエクセルに手入力していたのが一瞬で終わるので「魔法使いだ!」と驚きました(笑)。

菅野それまではエクセルで商品の出数を管理されていたということで、そのエクセルデータに倣ってK1くんでシーセカンドさん独自の出力表のフォーマットを作りました。

富井うちが大事にしている指標などを伝え、見やすく整理された出力表を作ってくれたのが助かりました。エクセルでは項目が取っ散らかっていて、理解するにも一苦労でしたが、K1くんで出力した表では見違えるほど見やすくなり、直観的に理解できるようになりました。一律のフォーマットではなく、お店ごとに寄り添ったかたちにカスタマイズしてくれるのは有難いですね。それにより、以前までは会議までに資料を完成させることで精いっぱい、会議中に初めて数字を確認するという状態だったのが、一瞬で資料作成が終わるので会議までに資料を読みこみ頭に入った状態で会議を始められるので生産性が向上しました。K1くんはうちの会社ではもう手放せないサービスとなっています。

お店の良さを損なわないモバイルオーダー

菅野ありがとうございます。そんな中、レジのK1くんだけでなく半年前から「Bistro2538」でアプリラボのモバイルオーダーを導入していただきました。

富井当社ではモバイルオーダーを導入するかどうか、現場とも話し合ってかなり迷っていました。やはり接客はウリのひとつなので、それがモバイルオーダーで損なわれることが不安で。そんな中でも業界全体で人手不足が顕著になり、何か対策を打たなくてはならないのも事実。他社のモバイルオーダーも検討しましたが、最終的にアプリラボさんのものを導入することに決めました。

菅野覆面調査会社の株式会社ROI(現、株式会社ファンくる)(※1)が主催した「ファンくるアワード」で、約7500店舗の中で最も顧客満足度の高い店舗として優勝したこともあるほど、高い接客力や活気あふれる雰囲気がシーセカンドさんの良さ。モバイルオーダーを入れたとたんにシーンとしてしまうことだけは、私も何としても避けたかったですね。

富井アプリラボさんのモバイルオーダーにした決め手は、当店のそうした接客の良さを損なわない使い心地、温度感を感じられる仕様が魅力的でした。

菅野お店の魅力を知っているからこそ、導入にあたっては"接客の良さを損なわないこと"を意識しました。例えば、紙のメニューと同じ手書き文字を画像として入れて、なるべくアナログに近い雰囲気を再現したり。店内には「モバイルオーダー"でも"注文できます」と掲示して、口頭注文もできる余地を残す表現にしたり、ボトルワインのメニューはモバイルオーダーに入れずにスタッフ呼び出して説明するようにするなど、オペレーションの部分も提案させていただきました。

富井実際に現場からは助かっているとの声が上がっています。効率化できる部分は効率化し、その分、人にしかできないことに注力することができています。実際にボトルワインはお客様とスタッフでやり取りしながら選ぶ方が喜んでもらえますし、メリハリのついたサービスができていると思います。

柔軟に働ける環境づくりに注力

菅野2017年にはテイクアウト主体のコッペパン業態「デリコッペ」をオープンしましたね。その狙いは?

富井当社が目指すのは「食の総合産業」。夜業態だけでなく昼にも働ける場を作ることでスタッフの労働環境をよくしていきたいというのも目的のひとつです。以前、一緒に働いていた同僚が「家族ができて、この職場では働けなくなった」と退職していったことがありました。それまでは料理が一番だったけど、家族との時間を大切にするためには夜遅い仕事を続けるのは難しいということでした。料理人としても人としても尊敬していた人だったので悔しかったですね。もっと柔軟に働ける環境があれば、彼は仕事を続けることができたのではないかと思いました。夜営業中心の現場だけでなく、テイクアウトのコッペパンのような業態を出すなど、長く食に携わって働ける環境をつくりたいと奔走しているところです。とはいえ、テイクアウト業態は初でした。今までのビストロや居酒屋とは勝手が異なるだろうと思ったのですが、そんなときに菅野さんの顔が浮かんでまず連絡したんです。

菅野「テイクアウトだからK1くんは無理か」と思わず、とにかく最初に声をかけてもらえたのは嬉しかったですね。こちらも「期待に応えなければ!」と燃えます。飲食店さんの声を聞きながらサービスを開発していますので、「こうしたい」「ああしたい」という要望はどんどん寄せてほしい。面倒なことは僕らに任せて、お店は料理や接客に集中できる環境づくりをしていきたいです。

富井はい!これからも色々なことにチャレンジしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。うちにとって欠かせないアプリラボさんのサービスを活用し、お客様の満足と働くスタッフの満足を両立していける会社づくりを進めていきます。

  • ※1「日本の外食産業を世界一にするために」のミッションを掲げ、過去13年間で約7万店舗の飲食店様に対し、顧客満足(CS)向上を支援し続けている会社