~FC加盟とM&A~
菅野石川さんと初めてお会いしたのは「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の荻窪店でしたよね。
石川はい、2014年の頃だったと思います。当時、ダンダダン酒場のフランチャイズ一号店を出店させてもらったタイミングですから。ダンダダン酒場で使っているPOSレジがK1くんだったので、その説明を受けるため菅野さんとも初めて会っています。
菅野石川さんは株式会社subLimeのご出身です。創業当時は「ととしぐれ」を中心に海鮮居酒屋を展開されていました。なぜフランチャイズでダンダダン酒場を展開しようと考えられたのですか。
石川その頃、主に展開していたのがsubLimeの業務委託の店舗です。「ととぽっぽ」や「魚政宗」といった独自の業態をつくっていましたが、さらに魅力的なブランドにするため、もっと勉強する必要があると感じていました。その時、たまたまダンダダン酒場の存在を知ります。永福町を歩いていたら、他とは明らかにオーラが違う店舗があって。それがダンダダン酒場で、吸い込まれるように店に入っていったのを今でも覚えています。
菅野そこでフランチャイズ展開の話もされるのですか。
石川いいえ、しばらくして井石さんと田中さん(※1)にはじめて会うことができて、ダンダダン酒場をフランチャイズ展開するという話も聞きました。そこで「自分にやらせてください」と頼み込んで、その第一号店をやらせてもらうことになりました。他社のやり方、特に人気店のノウハウを吸収できた意味は大きかったですね。その後、会社を成長させる上で欠かせない出来事になりました。
菅野なるほど、会社として大きな転換点になったのですね。そのタイミングでK1くんも導入されています。実際に使ってみていかがでしたか。
石川小さな問題はあったと思いますが、今、具体的に思い出せないのでたいしたことはなかったのでしょう。ほとんどストレスなく使えたため、各業態でバラバラだったPOSレジをK1くんに統一することに決めました。
菅野ありがとうございます。ちなみに、全店導入の決め手は何でしたか。
石川売上管理やシフト管理など、現場の目線で考えたとき、圧倒的に使いやすかったからです。当時、売上やシフト管理ができるPOSレジは、それほどなかったのではないでしょうか。それが一本化され、一つのシステムで完結すると現場のオペレーションが楽になると思い、K1くんに切り替えました。
菅野StyLeさんではフランチャイズだけでなく、M&Aも積極的に行っていますよね。どのような狙いがあるのか教えてください。
石川フランチャイズと同様に、成功するためのノウハウを吸収したかったからです。創業以来、私たちは急展開をしてきました。法人化前の2013年でさえ、1年間で6店舗を新規出店したくらいですから。しかし、会社が傾く可能性があるので、店舗展開でミスを犯すわけにはいきません。それに創業して間もなかったため、ある意味で飲食の素人集団です。そこで繁盛店のノウハウを吸収しながら成長しようと思い、M&Aも始めました。
菅野M&Aのメリットは時間を買うことだとよく言われています。石川さんは、M&Aのメリットはどこにあると感じているのですか。
石川もちろん私も、時間を買えるメリットは大きいと感じています。それに加えて、店舗運営に関するノウハウをスムーズに得られることもM&Aのメリットです。特に外食産業は人手不足で人材が集まりません。M&Aなら人材はもちろん、業態が決まっていて物件を探す手間も省けます。厳しい競争環境の中、やるべきことに集中できる環境を整えられるメリットは計り知れません。実際、M&Aを行うようになってから、さらに会社は強くなり、成長スピードも速くなりました。
菅野現在、東京をはじめ、神奈川や静岡、宮城、鹿児島などの幅広いエリアで、多彩なブランドを展開していますね。
石川ええ、「お酒肆(おしゅし)」や「鹿児島ラーメン我流風」は鹿児島で、「夜ノ森」は仙台などで展開しているうちに、気が付くと出店エリアが増えていました。今ではフランチャイジーとしてだけでなく、フランチャイザーとしても事業展開しています。ある意味、K1くんのお陰で急成長が実現したといえるかもしれません。レジ周りのストレスをあまり感じなかったからこそ、会社を成長させることに集中できたわけですからね。
菅野アプリラボのサポートについて、どのように感じていますか。
石川システム目線ではなく、現場目線で物事を考えてくれるので、とても心強く感じています。使いづらい点があっても、伝えたらすぐに改良してくれるので不自由さもありません。初めて菅野さんにお会いしたときも現場目線をお持ちの方で頼もしく思いました。実は、それがK1くんの全店導入の決め手の一つにもなっています。他社の成功事例なども共有してくれて、常に私たちと同じ視点に立ってサポートしてくれているなと感じています。
菅野僕らとしては、導入してもらおうという気持ちよりも、困っている人を助けたいという思いでやっています。その思いが役に立っているのなら、これほど嬉しいことはないですね。
石川私たちは「何でもやります」というスタンスで柔軟な経営を心がけています。今までそのスタンスでチャンスを掴み、会社を大きく飛躍させてきました。その軸は大切にしながら、これからは「StyLeといったらコレ!」というブランドもつくっていきたいと考えています。それを急拡大させていく局面で、K1くんがスピード感のある展開をサポートしてくれるでしょう。菅野さんをはじめ、アプリラボさんに対する期待もとても大きいです。
菅野さらに力強く支えられるように頑張ります。最後に今後のビジョンをお伺いしてもよろしいでしょうか。
石川StyLeの大文字の「S」はsuccessで「勝つ」という意味があり、LはLarkで「大人の遊び」という意味があります。働くみんなと苦楽を共にしながら勝ち続け、自分たちが望む未来を切り開きたい。そう考え、StyLeという社名を付けました。その実現にはシステムを活用した働き方改革が必要でしょう。もちろんK1くんの存在も欠かせません。アプリラボさんの力も借りながら、社名通りの環境が出来上がるように取り組んでいきたいと考えています。